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パート譜

 「写譜」ということば、皆さんはご存知ですか? 見て、読んだとおり、「写譜(しゃふ)」とは“楽譜を写す”ということですね。字の意味を知れば何ということはない簡単な文で片付けられてしまいますが、しかしそのことばの意味の裏には、非常に多種多様、奥の深い世界があるのです。

 皆さんがテレビやコンサートで素晴しいオーケストラの演奏を耳にして感動しているとき、ちょっと演奏しているプレーヤーの前を見てください。どのプレーヤーの前にも譜面台があってその上に楽譜が置かれ、プレーヤーはその楽譜を見ながら演奏しているでしょう。このいろいろな楽器を演奏するプレーヤーに必要な楽譜を作ること、これが弊社の仕事なのです。

ベートーヴェンやモーツァルトをはじめ、現在の作曲家に至るまで数多くの作曲された曲は、通常1枚にその曲に必要な楽器の編成を全てまとめた「スコア」というものに書かれています。このスコアを見れば曲の演奏形態、それぞれの楽器の演奏部分などが一目でわかる、いわば“演奏一覧表”のような楽譜です。しかし、スコアのままではそれぞれの楽器(パート)を演奏するプレーヤーにはとても見ずらくて演奏が困難です。そのため、それぞれのプレーヤーには自分の担当するパートの楽譜が必要になり、ここでスコアからそれぞれのパートを抜き出してプレーヤーが実際に見て演奏する楽譜を作り出す作業が発生します。これを「写譜(COPY)」と言うのです。

 

 写譜の作業は多くの場合一刻一秒を争う時間との競争です。テレビの生放送、予めキープしてあるスタジオなどの時間制限etc.皆さんが思われている以上に時間に厳しい仕事です。しかも作曲家、編曲家の書いたスコアには人それぞれあふれんばかりの“個性”があり、その個性までも読み取って見やすい楽譜を短時間で書き上げる技術は、コンピューターがこれだけ進歩してもまだとうてい及ばない素晴しい職人技術なのです。  今回はこの写譜という作業が実際どのように進められているのか、弊社の仕事の“現場”の一端をご紹介しましょう。

>>写譜の仕事って?

 

 大きな意味で「写譜」の範疇に入りますが、通常は別にする意味で「浄書(じょうしょ)」という分野があります。これは、主に出版用の楽譜など印刷物にする楽譜を作る作業のことを言います。これはふつうの演奏用に使う楽譜とは違い、出版物として大量に印刷したりするので、キッチリ見やすい譜面が要求されます。

 昔は(といってもつい最近までは)音符や休符、またいろいろな記号の形をした独特の“ハンコ”があり、これまた職人さんが烏口で1本1本五線を引きながらその上に1つ1つ音符を押していく…というたいへんな根気の要る作業でした。現在ではこの分野は、パソコン、プリンターなどハードの目覚ましい進歩、質の良い楽譜作成ソフトの出現で、多くの場合コンピューターによる楽譜作成に変わってきています。

 浄書の作業は、弊社の系列会社として、出版、印刷物専門の楽譜制作会社(株)クラフトーンで承っております。詳しい業務内容、紹介などお知りになりたい方は、(株)クラフトーンのWEBサイトをご覧ください。

>>クラフトーンWEBサイトへ

 


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